世の中に必要とされていた
低カリウム野菜
腎臓を患われていたり透析治療を受けている方は、カリウムの摂り過ぎに気を付けなければなりませんが、カリウムが入っていない野菜はほとんどないことが分かっています。野菜のカリウムは水にさらしたり茹でたりすれば減りますが、ゼロにするのは難しく、茹でるとビタミンCなども減ってしまいます。透析治療を受けている方の中には、カリウムを気にして野菜、特に生野菜を避ける方がいらっしゃいますが、それゆえに食物繊維が不足し便秘で悩む透析患者さんが多いと言われています。
低カリウム野菜を開発した、秋田県立大学生物資源科学生物生産学科 小川敦史教授は、「透析をしていても生野菜が食べたい」「透析を受けていても食べられる野菜が必要とされている」という思いから、それまで不可能だと考えられてきたカリウムの含有量を減らす野菜の栽培方法を開発されました。
秋田県立大学
生物資源科学部 生物生産科学科
小川 敦史 教授